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2017年9月

変革は止める!何があっても! #RWBY

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アメリカ発の3DアニメRWBY。初めて絵を見た時にMMD(初音ミク他の3Dキャラ)かよって思った。実際そこらへんの日本アニメに影響されたのは間違いないだろう。テレビでVolume1-3やったので見てみた。

世界をグリムというモンスターに乗っ取られつつある中、それを退治するハンターという職業が出来た。その養成学校に入学したルビー、姉のヤン、お嬢様のワイス、半獣人のブレイクはチーム・ルビーを結成し、巨大な陰謀に立ち向かうのだが……。

なかなか面白い物語ではあったけれども、謎を回収しないうちに終わり。しかも肝心のチーム・ルビーが活躍しないというお粗末な展開。ヤンが最後に酷い負傷をし、ピュラも……そこらへんの非道さはアメリカっぽい。まだ壮大な物語の序章に過ぎないのかもしれんが、ようやくルビーが能力覚醒したところで終わるっていうのは展開遅すぎ。アクションはなかなかいいんだけど、3Dそのものが「けものフレンズ」以下なんで厳しい。絵は可愛いんだけど……。チーム・ルビーが最後に活躍しないとか意味がわからん。あの結束は何だったんだ。惜しいなぁ。長編ではなくて、もっと短くまとめるべきだろう。

こんなにも日本がアメリカにまで影響を与えてるというのは凄い事だろう。しかも、確実に日本に追いついてきてる。中国や韓国も日本も追ってきてる。巨大資本で本気になったら日本アニメは持ちこたえられるか不安になる。10年ぐらいは大丈夫かもしれんが、20年後ぐらいには抜かれてるかもしれん。何しろ日本では日本アニメは相変わらず嫌われてるからなあ(金儲けに利用される以外)。

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本当と嘘とテキーラ #山田太一

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真実と嘘が曖昧になりつつある社会の闇に、山田太一が光を当てる群像劇。ある種の嘘で稼ぐビジネスマンが直面する苦悩を通し、真実を隠蔽するのも厭わぬ企業や学校の体質もが浮き彫りにされる。妻に先立たれた危機管理コンサルタントの章次(佐藤浩市)は、不祥事を起こした企業の謝罪会見をお膳立てし事なきを得るが、中学生の娘・朝美(夏未エレナ)の同級生が自殺し、遺したメモに娘の名前が書かれていたと知り、動揺する(日本映画専門チャンネルより)。

娘の同級生の自殺というショッキングな出来事が主役のコンサルタント・章次にふりかかる。会社の不祥事を隠蔽するような仕事柄、章次は笑顔が作れる「テキーラ」という言葉を口癖のように使っていた。しかし、娘はそれを本心を隠すための言葉として捉えていて、父に心を開こうとしない。自殺した同級生と何かあったらしいのだが……。

父と娘の気持ちが離れ離れになっている辛さが感じられる。表面だけニコニコして、うまく付き合っていこうという処世術が家庭にも入り込んでいく悲劇である。子供をうまく叱れない親の苦悩。ここに会社のミスを背負って懲戒免職になった老いた男性が家庭に関わってきて、妙に役立っていくのが面白い。まだクライアントの社長(山崎努)が「本当の事を言ったアンタは偉い。褒められなきゃ嘘だ」と娘を叱咤激励するところは感動的。

娘役の夏未エレナの演技が下手糞すぎて台無し。もう引退してるらしい。ちょっと冷やかし程度に短期間だけ芸能界にいたようだ。ふざけんな。しかしモー娘。AKBの影響なのか2000年代ぐらいになって一気に若い人の演技力が落ちた。TV離れも進むはずだよ……。

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香港明星迷 #山田太一

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山田太一ドラマ「香港明星迷」。秘密の趣味を楽しみつつ、仕事に打ち込むアラフォー女性の奮闘を描く。非現実が溶け合う、ひねりの利いた展開の中、現実の壁と闘うキャリアウーマンを、薬師丸ひろ子が好演。フランスの高級靴ブランド日本支社でマーケティング担当の里美(薬師丸)は、アジア独自の商品開発を模索していたが、密かに追っかけをしているイーキン・チェンのイベントに参加するべく香港に向かう途中、同じくファンを名乗る茜(室井)に出逢う(日本映画専門チャンネルより)。

どっかこっか不倫ネタだけは必ず入ってくる山田太一ドラマ。堺雅人が後輩役で主人公の里美を翻弄する。里美は会社に黙って自分のデザイナーに靴を作らせて販売ルートを探っているのがバレて解雇される。香港のアイドルの追っかけ仲良し三人組が「想い出づくり」みたいな絆で結ばれるかと思いきや。それぞれ職場や家庭で問題を抱えて苦しんでいた。それでも前向きに生きていこうとする力強さを後押しするようなドラマだった。

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怪獣小説「MM9」 #山本弘

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こちらも人気SF作家、山本弘。怪獣小説「MM9」だ。怪獣の存在する地球という設定で、怪獣災害を自然災害と位置づけて気象庁が担当している。担当部署である特異生物対策部の活躍を描く。 

単なる軽い特撮という感じではなく、いかに説得力を持たせるかという事に尽力しているところが素晴らしい。公務員という難しい立場で予算を気にしながら活動する姿はなかなかリアルである。物理的に大怪獣が存在するのは無理があるという部分を別な物理法則に従っていると設定したのは面白い。特撮番組に対する愛が満載で好きな人にはお薦め。

私もウルトラマンとか大好きなんだけど、いつのまにか興味を失っている自分に気がつき呆然。多分、近年のジャニーズのウルトラマンやイケメン仮面ライダーで荒らされてる特撮に愛想が尽きたんだと思う。そのせいか、この小説も「ウルトラQ」みたいな面白さはあるのは分かるが、ハマれなかった。

ドラマになったと聞いて驚いた。いやいや、まずいでしょ。って、読んでた時も思ったけど流石に全裸の美少女怪獣ヒメちゃん12歳はまずいと思ってた。ミンキーモモだってシャワーシーンないんだよ!?児童ポルノにあたりそうだからモザイクとか笑った……けど。ググったら山本弘は真性ロリコンなのかよ〜!?か、隠さずに公言するとか勇気ありすぎでしょ。気になる(笑)ドラマではヒメは存在自体を無視されていたらしい。そりゃそうだ。このヒメはウルトラマンに相当するキャラというのも微妙なところ。怪獣小説として素晴らしい出来なんだけど、ロリコン臭があるので台無しになっている。神話的な物理法則の関係で巨大化する時、服も一緒に大きくなるはずだろ!何でここだけ服が破けてるんだ(笑)自重しろ。

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敵は海賊・海賊版 #神林長平

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日本SF小説界の大人気作家の一人・神林長平の「敵は海賊」シリーズの一つ。宇宙を経済も政治も支配する宇宙海賊ヨウメイを追いかける猫系宇宙人刑事ラテルとアプロの大冒険である。火星で行方不明になった王女を探しにきた侍女のシャルファフィンは海賊ヨウメイに探し出すように依頼する。だが、それはパラレルワールドを巻き込んだ陰謀の一端に過ぎなかった……彼らを追ってパラレルワールドに来たラテルとアプロも絶体絶命のピンチ!SFファン納得の世界観、アクションあり、美女あり、コミカルな会話が冴え渡る。

なんだけどぉ……どうも俺には合わないんだよね日本のSF。俺の根っこにスタートレックがあるせいなのか。アニメになれば大丈夫なんだけど、ラノベ的な会話って苦手らしい。「ムフン」「わー」とかいう漫画ちっくな台詞が出てくると、もう駄目。しかも「アプロ、避ける」みたいな台本みたいな文章もなぁ。日本ってつくづくアニメや漫画が優秀すぎて実写や小説を駄目にしたなと思う。で、案の定、神林長平の小説はアニメにもなってるわけよ。俺みたいにアニメや漫画が好きすぎると、逆に小説にそういうエッセンス入れて欲しくない人間もいる。まぁ、俺は特殊なんだろうけど。冲方丁やSF戦記も全く肌に合わないし……なんでだろぉ。

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アルジャーノンに花束を #ダニエル・キイス

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今更ながら「アルジャーノン」を読んだのだった。ぼんやりとネズミの話だと知っていたのだが、かなり違った。チャーリィ・ゴードンは白痴だが、心優しい32歳の青年。ある時、手術により超天才に変貌する……が、それによって悲劇が彼を襲う。

知識が人と人の間に溝を作る。それは我々も普段から感じている事かもしれない。白痴ながらも友達がいっぱいいると信じていたチャーリィだったが、知性に目覚めると実は笑い者にされていたと気づく。自分を手術した学者達よりも知識を得た彼は傲慢になっていくのだ。しかし、終盤になって「愛のない知識は無意味」という事に気づきはじめて愛を求める。その知性にも陰りが見え始めると彼は半狂乱に。

長い小説だが、一気に読んでしまった。チャーリィの拙い「経過報告」がどんどん知的になっていく。人間の複雑な心理状態を存分に描いている。白痴の人も人間なのだ。それを忘れてはいけない。アルジャーノンは彼と同じく知能を高める手術を施されたネズミの名前である。本当にチャーリィの事を理解してくれたのは、そのネズミだけなのだろう。

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観艦式2017 #艦これ

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Akebono ビッグサイトにて大東亜戦争中の艦船を美少女化したゲーム「艦これ」(艦隊これくしょん)のイベント観艦式が行われた。昼の公演に参加。この日のため用意した(笑)駆逐艦娘・曙のオリジナルTシャツを着て出撃。艦これキチの同窓生のために早く集合かけたのに遅刻してきた。ありえないからっ!

物販の列が3000人ぐらい並んでいて卒倒しそうだった。公式パンフ買うのに一時間半も待たされた。その後、入場の列に3000人ぐらい並んでいて卒倒しそうだった。外の道路で並んだ。どうやらまだ開場してなかったらしい。とにかく案内するスタッフが少なすぎ。

とてもコスプレショー・建造サービスとか見る余裕なし。先行予約のため席はAブロック正面でいい席だった。物販の列にいる客を待って40分も遅れて始まる。一万人ぐらい客ぎっしり。パイプ椅子は隙間なかったため隣と密着していた。どうも(声優さんの艦娘紹介→歌)を繰り返すらしい。途中で山車に乗って会場を一周したり。朗読劇を披露したり。アーケードや秋イベントの最新情報を紹介。2018年にHTML5へ移行して艦これ二期を抜錨するそうな。秋イベントの涼月が実装だとか。あっそ。一人数役やってる声優さんの演技を見るのは面白かった。割とダンスもうまいね。しかし、参加声優の人数が多すぎてマイクの管理が出来てないらしくガサガサ言う音がよく聞こえた。最悪だったのは唯一歌手・西沢幸奏の「吹雪」の出だしで音声が出なかった事、TV版で一番だけの歌唱だったこと。歌ではオタ芸みたいな「う〜っハイハイハイ!」とか掛け声あり。狭い中でサイリウム振る迷惑な人も多数。声優さん同士の掛け合いは面白かった。特に瑞鶴役の野水伊織と那珂役の佐倉綾音、金剛役の東山奈央、この三人はなかなか突出した舞台度胸があってトークも軽快だった。艦娘音頭にてコスプレショーの人達も駆り出されたが、振り付け覚えてないらしく苦労していた。あっという間の二時間。やっつけ仕事感半端ないイベントだった。こんなもんかな。そういえば大和役の竹達彩奈が参加出来ず映像だけでの出演になったが、唐突にスクリーンに現れるから笑いを誘った。

公式パンフレット見て仰天。声優さんのA4全身写真カードだった。マジかぃ。製本しようよ。公式ホームページできるの遅かったのに既に消えてる(笑)翌日は横浜パシフィックで物販のみのイベントで、そのページだけ。艦これは何故こんなに人気があるのか、正直ちょっと怖い気もする。初音ミクみたいな音楽と違って艦これはゲームでイベントクリアが難しくハードルは高い。

我らが曙役の早坂梢も登場。生で「クソ提督!」を披露した。これだけでも元が取れた感じ。

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艦これアーケード4-4カスガダマ突破 #艦これアーケード

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ようやっとカスガダマ沖海戦を突破した。結構かかった。まぁかかりきりというわけでもなかったが。最近はラノベ「陽炎抜錨します!」の14駆逐隊で2-2に行ったりしていたので4-4を何が何でもという気持ちでもなかった。明日は観艦式なので、4-4突破しておこうと思ったのだ。

那智改を旗艦にして空母に赤城と瑞鶴、戦艦では金剛、日向、長門の編成。長門は途中参加。ゲージが〇にならないとクリアできないシステムで苦労した。そもそもボス戦に辿り着くまでに誰かが大破したりして大変だった。装甲空母姫が強すぎで閉口した。あの航空攻撃と複数艦隊攻撃は普通じゃない。運がよくないと勝てない。戦艦がないと勝利出来ないだろう。射程が長いので距離を置いて航空攻撃から逃げながら攻撃するのがよさそうだった。逃げきれないけど、犠牲が少なければ何とかなりそう。大破した艦娘が何回も犠牲になってくれると他が攻撃を続けられる。

今日は皐月も初めてMVP穫れたし調子よかったみたいだなあ。

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久石譲inパリ #久石譲

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1984年公開の「風の谷のナウシカ」から2013年公開の「風立ちぬ」まで、宮崎駿監督と久石譲コンビが手がけた全10作品の音楽を演奏するコンサート。巨大なスクリーンに映し出される映画の名シーンと共に奏でられるオーケストラの迫力の音楽が、フランス・パリの聴衆を感動の渦に巻き込んだ。その模様をたっぷりと紹介する。(NHKプレミアムより)

久石譲を知ったのは「モスピーダ」というTVアニメの音楽からだ。民族楽器を多用する変わった曲が多かった。音楽雑誌にも載っていてフェアライトを使っている写真が印象的だった。アニメ繋がりで「ナウシカ」を担当したのだろうが、このアニメが大当たりして以降は宮崎駿監督とタッグを組む事になったのだ。
今年(2017)六月にパリでジブリ映画の音楽を久石譲自ら指揮・演奏した様子を今回は放送したのだ。どの曲も素晴らしかった。ピアノも久石譲らしさが出ていてよかった。娘さんが歌を担当。そっくりだな(笑)会場はほぼ満席。すっかり歳を取ったように見える久石譲だったが、力強い指揮や雰囲気のある演奏はそのままだ。一つ前の記事で山田太一のドラマ「小さな駅で降りて」の音楽も担当していた。こちらは昔ながらのシンセ多用の曲が多かった。これからも頑張って欲しい。

俺も随分と久石譲の曲はピアノで練習した。久石譲はボーカル曲も出しているが、最近はピアノだけのアルバムも。他の作曲家と明らかに違うのは覚えやすいメロディが書けるということだ。こういう日本のミュージシャンが海外でも評価されているのは嬉しい事だ。

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小さな駅で降りる #山田太一

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某食品専門商社にリストラの嵐が吹く中、新設された営業戦略部部長の里見(中村雅俊)は、部下の沢口(堤真一)と合理化を進め、職員からは疎まれていたが、その頃、同部を内部告発する差出人不明の文書が社長宛てに届く。(日本映画専門チャンネルより)

2000年の作品。17年前だと皆、若い。牧瀬里穂も樋口可南子も。世襲制の会社にはありがちな事で経験の浅い社長が就任すると、それまでの方法を全否定されたり滅茶苦茶なリストラをされたりする。そんな中で必死に成果を上げようとする里見。そして仲の良い部下の沢口。だが、次第に心身ともにボロボロになるのを妻達は黙ってみてなかった。社長に内部告発したり社長に直談判したりする。はっきり言ってSF以上に有り得ない展開だ。男の仕事を何だと考えている……だが、一方で山崎努演じる小売りチェーンを経営する社長は「合理化なんていうのは自信のない証拠だ。何でもかんでも合理化なんて馬鹿馬鹿しい。もう俺は時代に合わせていくのが嫌になった」と会社を売却した。妻達の「二年間休もう」という強い決心についに男達も折れる。本当に限界だったのだ。「奈良へ行くまで」と同じように、全てが終わった後に里見家族と沢口夫婦はのんびりと旅をして小さな駅で降りた。

男の仕事に女が首を突っ込むというのは如何なものか……とも思わないでもない。必死にやってる姿を妻が理解しないのでは到底やりきれないではないか。しかし、本当に男の事を考えているのは会社か妻か——考えるまでもない。日本のようなセカンドチャンスのない国で退職するのは勇気のいる事だ。それでも会社のいいなり人生なども寂しすぎるではないか。自分を大切にするサラリーマンへ山田太一の応援歌である。

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奈良へ行くまで #山田太一

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ある事情で銀行から建設会社に出向となった中本(奥田瑛二)。官庁担当の営業マンとして、旧態依然の入札システムの壁にぶつかるが、70億の単独受注を取って一花咲かせようと、腐れ縁の通産省官僚の平山(村上弘明)に協力を求める。(日本映画専門チャンネルより)

微妙に反発しあう親友が力を合わせて何かするっていうのは少し手塚治虫漫画っぽい内容だな。割と官庁の事は知ってるが、納得できることばかりだった。談合しまくりだよね。大きな組織も小さな組織も金とコネばっかり。勝手にルール作って縛られてるが、それが長年のやり方とか。この間放送した「せつない春」も少し似たネタだったかな。安田成美演じる中本の妻に惚れる平山は事ある毎に「奥さんは綺麗だ」を繰り返す。山田太一のドラマにしては珍しく殆ど発展しなかった。一矢報いた後、仲良く三人で奈良へ旅行に行くのだった。

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小説「野火」 #野火

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大岡昇平「野火」は大東亜戦争(太平洋戦争)にてフィリピンの島で結核に冒された田村一等兵の物語だ。市川崑、塚本晋也によって映像化されていて先にそちらを観た。NHKの番組「100分de名著」でも取りあげたので、そろそろ読む事にした。

肺病を煩った田村は戦えないので病院に行くことになった。入院を拒否されたら自決するように命令される。しかし病院は米軍に襲われてしまい、田村は一人逃げているうちに原住民達の「野火」に強い興味を抱くようになる。飢えと絶望の果てに見たものは……。

空戦・海戦ドラマとかだと多少かっこいい部分もあるのだが、陸軍の最前線とか悲惨すぎる。補給が来なくて絶滅。フィリピンの島で極限状態で人間はどうなるのか。どうなってしまうのか、人間としての尊厳など保てないのだ。安田や永松を責められるだろうか?
「戦争を知らない人間は、半分は子供である」

反戦でも戦争賛美でもなく、置き去りにされた兵隊の日常が淡々と 描かれている事に恐怖さえ覚える。「猿の肉」さえ食べる日本兵に比べて米兵の余裕も対照的だ。これが戦争の現実だろう。戦争前は誰もが勇ましい事を口にする。「勝てばいいんです」そんなわけない。最前線に出される兵隊の心は壊れてしまう。そんな犠牲を払ってまで我々は戦争するべきなのか。あの頃、戦争は本当に仕方ない事だったのか?そして、今は?勇ましい戦記の真実を知るなら読むべき一冊は「野火」だ!!二つの映画も素晴らしいので、そちらもお薦めしたい。

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フィギュアなあなた(R-15版)<R-15> #ミンキーモモ

見たことないんだけど、どうも人間そっくりのフィギュアと共同生活をするオタク青年の話らしい。え、これってミンキーモモの作者(脚本家)の首藤剛志がミンキーモモ3で考えていたネタに近いじゃないか。もともとは「無口なあなた」(1992)という短編がベースになっているらしい。海モモのやっていた時期か……。まぁ、ありがちなネタかもしれんが、首藤剛志が書いたらシニカルな内容になっていただろうな。機会があったら見てみたい。

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ウォルター・ベッカーご逝去 #スティーリー・ダン

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スティーリー・ダンの作曲・ギターのウォルター・ベッカーが亡くなったそうだ。どうして聴くようになったのか思い出せないが、最初はベストCDだけだった。そのあと、気に入ってCDボックスを買った。今はない高島平のCDショップだった。来日した時にはコンサートにも行ったっけ。妙に哲学的な歌詞、癖のある曲、落ち着いたボーカル、気取らないギター、目立たないキーボード……全てがスティーリー・ダン独特のサウンド(世界観)だった。皆が名前を知ってるデュオではないが、聴いた事はあるはずだ。

一番好きな曲は何故か通常アルバムにはないCDボックス限定バージョンの「皆、映画に行っちゃった(Everyone's gone to the movies)」。通常アルバムバージョンとは全く違うアップテンポが気持ちいい!絶対こちらをアルバムに収録すべきだったと思うんだけどなあ。

享年67歳か。ちょっと線が細い感じのギタープレイは日本人好みじゃないかな。色々と荒れていたベッカーにも魂の安らぎがあらん事を祈る。

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矢島正明声の仕事 #矢島正明

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分厚いからというより第三章の紀行文が苦手で時間がかかってしまった。矢島正明といえばスタートレックのカーク船長、ナポレオンソロのソロ、鉄腕アトム(白黒)のヒゲオヤジとかの吹き替えを演じた声優だ。その矢島正明渾身の一冊「声の仕事」である。

一章が声の仕事について、二章が自伝、三章がイタリア中心の旅行記、四章が座談会となっている。声優という仕事の黎明期に活躍しているので、生放送で声を当てたりして大変な様子が窺える。また途中でラジオ番組中心になってしまった事が声優の仕事激減に繋がったと吐露している。確かにすっかりナレーターという感じだ。1932年生まれなので戦争の体験も生々しい。旅行記に関してはちょっと面白みは足りない。どうもクリスチャンみたいだな。思い入れが強いのは感じた。大平透、星野充昭、青山譲との座談会では随分と謙虚な面を見せている。恐らくは近年は声優として活動してないからだろう。

声優の歴史、疎開体験、イタリア旅行記としても貴重な一冊だ。アイドル声優?第一号の野沢那智(ナポレオンソロのイリヤ)とともに活躍していた四方山話も面白い。それにしても豊富な語彙や表現は本格的な作家並みである。さすが、長年舞台俳優として活躍していただけの事はある。度々話題に出る愛川欽也は若い頃声優中心で、顔も中年以降とは全く違っている。

スタートレック(宇宙大作戦)で知った矢島正明だが、割とヒゲオヤジの演技も私は好きだ。「デンジャラス・ビューティ」でシャトナーが出てきた時に矢島正明が声を当てていたのは嬉しかった。確かに矢島正明が演じた方がカーク船長は知的に見える。必ずしも映画版は矢島正明が演じているわけではないのが残念だ。パソコンソフトで各艦長が艦の案内をする物があったが、矢島正明が懐かしそうに解説するのがよかった。既に伝説となりつつある声優だが、この間も「スペース・ダンディ」に出てたし、これからも我々を楽しませてほしい。そんな矢島正明を知るには欠かせない一冊だろう。

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モモのパンツ姿

Photo しかしミンキーモモも35周年か。記念にパンツ描いてみた。空モモはOPから、一話からパンチラしてたよなあ。ウザかった。イライラしてた。ムラムラじゃねーぞ。最終回とOVAのパンチラは特に酷かった。真面目なシーンに入れるなや。あの時だよな、絵を描いてる人と脚本を書いてる人の間に意識の違いがあると気がついたのは。

モモのパンツ姿、何か可愛いぞ(笑)

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せつない春 #山田太一

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山田太一作品常連の山﨑努ふんする勤勉なサラリーマンの葛藤を、足の不自由な娘の意外な恋愛模様なども挿んで繊細に描出した。某商事会社で総会屋対策を長く担当する武藤(山﨑努)は、異端の総会屋・梼原(柄本明)とも懇意で、株主総会をスムーズに運営するべく奮闘してきたが、新社長就任に伴う方針変更で総会屋を一掃することになり、担当から外されてしまう。(日本映画専門チャンネル)

どうもナンパから始まったので、見続けるのが辛かった。総会屋と総会屋対策担当の友情めいた関係は面白かった。最後の「このままでいいのか」「よくない」と会社に反旗を翻すような勢いが結局しぼむのは面白かった。何か竹下景子が異常に色っぽいんですけど。いかんよ。萬田久子が今と顔が違っていて最初わからんかった。主人公の武藤をとことん追いつめる山田太一の脚本は容赦ないなあ。だからこそ物語が盛り上がるのだが。すごいよなあ。

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