映画・テレビ

戦争映画 #野火

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市川崑って手塚治虫に顔似てない?ってことで日本映画専門チャンネルで1959年版の「野火」を見た。ちょうど終戦日で靖国神社へ参拝して君が代斉唱してきた。色々と騒ぎ立てるし、日教組のせいで国歌を歌うだけでも変に思われる。平和な時代を感謝しちゃいけないのか。

原作は大岡昇平の小説。大東亜戦争でフィリピンにおける戦争体験を元にした人間の極限状態を描いている。田村は肺病のために病院に戻るよう上官に言われ、入院を断られた時は自害するように命令されるが、病院が襲撃されてジャングルへ逃げ込む。村民を殺し塩を奪い、降伏を試みるが、うまくいかない。そこへ知り合いの日本兵と合流するのだが…。

主役の船越英二が疲弊しきった日本兵を熱演している。フラフラしながら力のない目で最後まで歩く姿は印象深い。「猿」を殺して食う永松をミッキー・カーチスがひょうひょうと演じているのもよかった。特に最後、口を血で真っ赤(白黒だけど)にしているシーンは総毛立った。こんなにも恐ろしい事が、おぞましい事が戦地では行われていたなんて本土の人達は知りもしなかっただろう。安全な所から生意気な事はいくらでも言える。しかし、自分がその立場だったら一体どうするだろう。平和な時に平和を訴えるとか馬鹿馬鹿しい。平和じゃない時にこそ平和は訴えるべきものだ。フィリピンで亡くなった方々も靖国神社にいるのかと思うと矢張り手を合わさずにはいられない。

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季節が変わる日 #山田太一

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山田太一脚本「季節が変わる日」(1982)…夫と離婚した行子(八千草薫)は、女手ひとつで育ててきた息子の登校拒否に苦悩し、様々な問題を抱える子どもたちを預かる施設を訪れる。そこで商社マンの川島(岡田真澄)と出逢い、一夜をともにしてしまう。(日本映画専門チャンネル)


戸塚ヨットスクール、ニュースになったね〜。問題児を預ける収容所みたいな施設だったらしい。で、この施設が森友学園みたいに軍国主義的な教育を施しているというタイムリーな内容だった。問題児を預けた片親同士がいい関係になってしまう。行子の方は必死に抵抗するが、我らがナイスガイ岡田真澄演じる川島の魅力の前に寝てしまう。山田太一の話にしては珍しく余り解決してない。傷ついてる子供を放っておいていいのか、親に遊ぶ権利はないのか?その葛藤を見事に描いているよ。って、かなり難しいテーマだったんじゃないか。

1982年てミンキーモモ始まった年か。そろそろ受験戦争も加熱して灰色の青春とか言われてた時代だよな。ノーテンキじゃいられない嫌な空気だったのを思い出した。

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ようやく見た #心が叫びたがってるんだ。

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あ、そっか。当時は乃木坂46がエンディング歌ってたから観に行かなかったんだ。いつもの日本映画専門チャンネル、ありがとう。話題作で実写になるんだとね。ラブホを城と勘違いした幼い成瀬順(水瀬いのり)は城から出てきた父の事を母に話してしまい、それがきっかけで離婚。以来、話すのが怖くなる。しかし、音楽が得意な坂上拓実(内山昂輝)と出逢い、クラスが地域ふれあい交流会でミュージカルをする事になり主役に…。

青春ですな〜。っていうか、こんなオタくさい絵柄で一般向け?青春映画を作るほど時代は変わったって事かぁ。時は流れ〜た〜♪そもそも監督も長山龍雪も昔は「G-onライダース」(買ったよ)等、オタクっぽいのやってたんだよな。演出はオタくさいけど、物語は完全に青春映画のノリ。ボカロも出るよ。ミュージカル最高すぎるだろ。予測不可能な展開でクライマックスまで盛り上がった。ラブホがよく出るから子供向けではないな。声優もプロ声優でよかったよ、キュアパルフェ。これで乃木坂じゃなければなぁ。感動ぶちこわし。今時の若者はこういうの見て感動しました!…なんだろうか。別にアニメで作らなくてもよさそうな題材をアニメでやる、か。それだけ浸透したって事だろう。今の若いリア充はアニメとか余り抵抗ないのか。オッちゃんが若い頃は弾圧されて酷かったよ。今でもアニメの話とか出来ないよトラウマで。仁藤菜月(雨宮天)が変身前のキュアホワイトに見えて仕方なかった。

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ちょっと愛して… #山田太一 

山田太一カテゴリー作った方がよかろうか。

結婚を夢見つつ、数々の失敗に傷つき独身のままの男女による恋愛劇。平凡でも真摯に生きる人にも光を当てる山田太一が、婚期を逃した男女が衝突を経て関係を深める様を丹念に描く。デパートの紳士服売り場で働く独身の秀子(樹木希林)は、結婚相談所の紹介で指定場所に現れた光一(川谷拓三)に様々な面で失望し、即座に断りの連絡をするが、ある日職場を訪ねてきた光一から再度交際を迫られる。(日本映画専門チャンネルより)

1985年日テレ。まだこの頃はかろうじて不倫を描かなかった山田太一先生。樹木希林も和田アキ子もはまり役とか言ったら失礼になるかもしれん。まぁ今みたいに美人女優ばっかりじゃ物語も何もないもんだよ。アニメにも言えるけど。最後あたりになると樹木希林も可愛く見えてくる。まぁ物語は結婚したい男女の現実的で深刻な問題なんだよな〜。老父の「ますます器量が悪くなって、歳取っちゃって」とか言うのがきつい。その後ろのテレビで河合奈保子が歌ってるという意地悪な演出。理想を追ってばかりじゃ幸せは掴めない。夫婦は喧嘩も当たり前だ。でも二人なら寂しくないという山田太一の考え方が伝わってきた。羽田健太郎が音楽。

ぶっちゃけ内容が内容だけに結構見るのが嫌になりそうではあった。やけに長く感じた1:40 。今みたいに未婚率が高くなった時代の人から見ると「結婚しなきゃいい」と思われそう。

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いちばん綺麗なとき #山田太一

伴侶を亡くした者同士の奇妙な交流を、山田太一が繊細に描く人間ドラマ。酸いも甘いも知り尽くす熟年男女の一筋縄ではいかない心情を、演技派俳優陣が見事に表現。夫に先立たれた謡子(八千草薫)は、折り合いの悪い義姉の昭子(加藤治子)を世話しつつ一人で暮らしていたが、突然家を訪れた男やもめの武田(夏八木勲)に、妻の遺品の日記に亡夫との深い仲が綴られていたと聞かされ、動揺する。(日本映画専門チャンネルから)

いきなり来て「あんたの夫とうちの奥さんが出来てました」って言われたらなぁ。しかも双方もう死んでたりして。ひどい。で、会っているうちに気持ちが通じ合ってくると。ダブル不倫ですか。いちばん綺麗なとき→若い頃。今だと「差別だ!」とか言われそう。1999年では大丈夫だったかな。で、「夏の一族」と似た設定の義姉(加藤治子)が最後は「私だって経験あるし」とか蛇足だった気もする。まぁ救いを作っておくのが山田太一先生ですか。最後は三人仲良く山登りしているとか微笑ましい。いつも視聴後は気持ちいいのだ。

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夏の一族 #山田太一 

戦争の傷跡が影を落とす男と女の人間模様を描く。会社員の藤田明(渡哲也)は自動車設計部門から販売店に異動になり、セールスに励むが成績は上がらない。家庭では平静を装うが妻の久子(竹下景子)はそんな明との間に距離を感じていた。そこへ娘の奈美(宮沢りえ)の結婚話が持ち上がるが、明は二人の結婚を認めず、奈美は家を飛び出す。(日本映画専門チャンネルより)

渡哲也のドラマとか見たことないな。しかし藤田が藤田進から取った名前だとは(笑)もしかしたら、とは思ったが。疲れきったセールスマンと不登校少年の交流は熱い。藤田の育ての親で血縁関係のない姉(加藤治子)が実は……わかる、わかるよぉ。年下の美少年に劣情するって素敵!あと少しオカルト入ってるのも面白いところ。山田太一は現実的な物事に囚われない。お化け屋敷?での深町幸男の渋い演出が泣かせる。最後はうまく感動的にまとめる天才的な脚本は流石すぎる山田太一先生。感動です。

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秋の一族〜山田太一劇場

新婚の妊婦(原田知世)が見知らぬサラリーマンに電車で転ばされた。夫(大鶴義丹)は怒って犯人をボコボコにするが、証拠がないと逮捕される。夫の父親(緒形拳)は示談を進めるが……。そこへ別れた妻(岸恵子)がシンガポールから帰って来て騒動が大きくなる。

「春の一族」で主役の緒形拳が、再び主役。またしても首になった中年男の役をうまく演じている。この人は若い頃どんな役やってたんだろうな。また浮気。でも今回は奥さんが仕事したくて離婚した設定。でも元妻は借金があって日本に帰って来たのだ。お互いに許せないと思っているが、氷解していく心を蕎麦で(笑)表現しているのは流石。山田太一も蕎麦好きか?足を引っかけたサラリーマンの気持ちは独身者なら分かるだろう。面会室の付き添い警官役の俳優さん、台詞もないけどいい味出してた。山田太一とよく組む演出家の深町幸男、少し離れたところからの会話劇をキレイに演出する。随所に挿入される電車、鳥なんかもフッと何かを気づかせてくれるのだ。

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春の一族〜山田太一劇場

ボロいアパートに無職中年、中井が住み始めた。一階には登校拒否の少年、二階には妙な女子大生、パートの中年女性。中井は何故か積極的に皆と関わろうとする。そのうちに雰囲気に変化が訪れる……。

これ、後楽園の所だよね!?うわ、懐かしい。それはともかく、山田太一の似た話では「家においでよ」があったと記憶する。中井は部下の策略で首になっていた。浮気もバレて奥さんや息子にも愛想を尽かされる。だからこそ、自分の人生を見直して他人のために動こうとする姿は心を熱くさせられる。主役・緒形拳の穏やかであり激しい演技は見てて飽きない。ズベ女の国生さゆり、なかなか良い。よくまーこんな人間も描けるよ。一筋縄ではいかない揺れ動く心情を三話で絶妙に表現している。

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旅立つ人と〜山田太一劇場

1999年フジテレビ。羽田近辺で小さな工場を営む夫と舅、無職の息子と暮らす主婦(市原悦子)。そこへ謎の女性が現れ息子に話しかける。父(渡瀬恒彦)が死にそうなので、あなたのお母さんに見舞いに来て欲しいと頼むのだった。乗り気ではなかったが、お見舞いに行くとだんだん心が近くなり……。

山田太一お得意の奥さんが男性とプラトニックな恋をする話ですな。それでいて毎回よく趣向を凝らしている。さすがです。よく色々シチュエーション考えつく。美形の渡瀬恒彦と普通の主婦といった感じの市原悦子、二人の交流が微笑ましい。ちゃんと最後に救いを持ってくるところが憎い演出。渡瀬の泣きの演技が光る。最後の「忘れない」という力強く重い市原の台詞も素晴らしい。限られた時間で感動を引き出す山田太一の脚本恐るべし。

娘役の発声が悪くて二、三の台詞が聴き取れなかった。しょーもな。ちょっと美人という役柄なんで顔で選ばれたんだろう。

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山田太一ドラマ「大丈夫です、友よ」(1998年)

日本映画専門チャンネルで放送の山田太一作のドラマ。九州の津屋崎が舞台。パートの良子(市原悦子)は何かと「やかましか」しか言わない夫(井川比佐志)にうんざり。そこへ昔の同級生の浩司(藤竜也)が現れる。浩司は東京で会社を経営していたが、借金返済に苦しんでいたのだ。最後の想い出に、と彼は偶然会った良子と一泊の旅に出る。

大体、山田太一の話は奥さんが旦那に愛想を尽かすパターンが多い。市原と井川のコンビは前にもあった。冴えない夫の役柄は井川の独擅場(どくせんじょう)で、いい味出してる。吹っ切れた浩司が終盤で感情を露にするところは見所。浩司とハウステンボスへ行き贅沢する良子の夢のような一時をフワフワと演じる市原悦子は可愛い。浩司と抱き合うシーンは聖母のようで泣けた。この話に良子の娘(深津絵里)や銀行員(柳葉敏郎)が絡むので一層面白かった。ただ、柳葉敏郎みたいなタイプが女に戸惑うのは少し違和感あった。2時間に満たないドラマだが、気持ちよくまとめられていて充実の見応えだった。

えっ、1998年て19年前かよッ……!?

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