書籍・雑誌

敵は海賊・海賊版 #神林長平

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日本SF小説界の大人気作家の一人・神林長平の「敵は海賊」シリーズの一つ。宇宙を経済も政治も支配する宇宙海賊ヨウメイを追いかける猫系宇宙人刑事ラテルとアプロの大冒険である。火星で行方不明になった王女を探しにきた侍女のシャルファフィンは海賊ヨウメイに探し出すように依頼する。だが、それはパラレルワールドを巻き込んだ陰謀の一端に過ぎなかった……彼らを追ってパラレルワールドに来たラテルとアプロも絶体絶命のピンチ!SFファン納得の世界観、アクションあり、美女あり、コミカルな会話が冴え渡る。

なんだけどぉ……どうも俺には合わないんだよね日本のSF。俺の根っこにスタートレックがあるせいなのか。アニメになれば大丈夫なんだけど、ラノベ的な会話って苦手らしい。「ムフン」「わー」とかいう漫画ちっくな台詞が出てくると、もう駄目。しかも「アプロ、避ける」みたいな台本みたいな文章もなぁ。日本ってつくづくアニメや漫画が優秀すぎて実写や小説を駄目にしたなと思う。で、案の定、神林長平の小説はアニメにもなってるわけよ。俺みたいにアニメや漫画が好きすぎると、逆に小説にそういうエッセンス入れて欲しくない人間もいる。まぁ、俺は特殊なんだろうけど。冲方丁やSF戦記も全く肌に合わないし……なんでだろぉ。

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アルジャーノンに花束を #ダニエル・キイス

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今更ながら「アルジャーノン」を読んだのだった。ぼんやりとネズミの話だと知っていたのだが、かなり違った。チャーリィ・ゴードンは白痴だが、心優しい32歳の青年。ある時、手術により超天才に変貌する……が、それによって悲劇が彼を襲う。

知識が人と人の間に溝を作る。それは我々も普段から感じている事かもしれない。白痴ながらも友達がいっぱいいると信じていたチャーリィだったが、知性に目覚めると実は笑い者にされていたと気づく。自分を手術した学者達よりも知識を得た彼は傲慢になっていくのだ。しかし、終盤になって「愛のない知識は無意味」という事に気づきはじめて愛を求める。その知性にも陰りが見え始めると彼は半狂乱に。

長い小説だが、一気に読んでしまった。チャーリィの拙い「経過報告」がどんどん知的になっていく。人間の複雑な心理状態を存分に描いている。白痴の人も人間なのだ。それを忘れてはいけない。アルジャーノンは彼と同じく知能を高める手術を施されたネズミの名前である。本当にチャーリィの事を理解してくれたのは、そのネズミだけなのだろう。

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小説「野火」 #野火

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大岡昇平「野火」は大東亜戦争(太平洋戦争)にてフィリピンの島で結核に冒された田村一等兵の物語だ。市川崑、塚本晋也によって映像化されていて先にそちらを観た。NHKの番組「100分de名著」でも取りあげたので、そろそろ読む事にした。

肺病を煩った田村は戦えないので病院に行くことになった。入院を拒否されたら自決するように命令される。しかし病院は米軍に襲われてしまい、田村は一人逃げているうちに原住民達の「野火」に強い興味を抱くようになる。飢えと絶望の果てに見たものは……。

空戦・海戦ドラマとかだと多少かっこいい部分もあるのだが、陸軍の最前線とか悲惨すぎる。補給が来なくて絶滅。フィリピンの島で極限状態で人間はどうなるのか。どうなってしまうのか、人間としての尊厳など保てないのだ。安田や永松を責められるだろうか?
「戦争を知らない人間は、半分は子供である」

反戦でも戦争賛美でもなく、置き去りにされた兵隊の日常が淡々と 描かれている事に恐怖さえ覚える。「猿の肉」さえ食べる日本兵に比べて米兵の余裕も対照的だ。これが戦争の現実だろう。戦争前は誰もが勇ましい事を口にする。「勝てばいいんです」そんなわけない。最前線に出される兵隊の心は壊れてしまう。そんな犠牲を払ってまで我々は戦争するべきなのか。あの頃、戦争は本当に仕方ない事だったのか?そして、今は?勇ましい戦記の真実を知るなら読むべき一冊は「野火」だ!!二つの映画も素晴らしいので、そちらもお薦めしたい。

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矢島正明声の仕事 #矢島正明

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分厚いからというより第三章の紀行文が苦手で時間がかかってしまった。矢島正明といえばスタートレックのカーク船長、ナポレオンソロのソロ、鉄腕アトム(白黒)のヒゲオヤジとかの吹き替えを演じた声優だ。その矢島正明渾身の一冊「声の仕事」である。

一章が声の仕事について、二章が自伝、三章がイタリア中心の旅行記、四章が座談会となっている。声優という仕事の黎明期に活躍しているので、生放送で声を当てたりして大変な様子が窺える。また途中でラジオ番組中心になってしまった事が声優の仕事激減に繋がったと吐露している。確かにすっかりナレーターという感じだ。1932年生まれなので戦争の体験も生々しい。旅行記に関してはちょっと面白みは足りない。どうもクリスチャンみたいだな。思い入れが強いのは感じた。大平透、星野充昭、青山譲との座談会では随分と謙虚な面を見せている。恐らくは近年は声優として活動してないからだろう。

声優の歴史、疎開体験、イタリア旅行記としても貴重な一冊だ。アイドル声優?第一号の野沢那智(ナポレオンソロのイリヤ)とともに活躍していた四方山話も面白い。それにしても豊富な語彙や表現は本格的な作家並みである。さすが、長年舞台俳優として活躍していただけの事はある。度々話題に出る愛川欽也は若い頃声優中心で、顔も中年以降とは全く違っている。

スタートレック(宇宙大作戦)で知った矢島正明だが、割とヒゲオヤジの演技も私は好きだ。「デンジャラス・ビューティ」でシャトナーが出てきた時に矢島正明が声を当てていたのは嬉しかった。確かに矢島正明が演じた方がカーク船長は知的に見える。必ずしも映画版は矢島正明が演じているわけではないのが残念だ。パソコンソフトで各艦長が艦の案内をする物があったが、矢島正明が懐かしそうに解説するのがよかった。既に伝説となりつつある声優だが、この間も「スペース・ダンディ」に出てたし、これからも我々を楽しませてほしい。そんな矢島正明を知るには欠かせない一冊だろう。

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作家はどうやって小説を書くのか #井上荒野

朝日カルチャーセンターで作家の井上荒野(あれの)先生が講演。司会「切羽へ(きりはへ)」を「せっぱへ」とか失礼な説明からスタート。25名ぐらいの参加者に一人も映画の「結婚」を見てないというオチ。男も結構いた。女は割と年配。何かカルチャーセンター参加者の常連みたい。

根本昌夫という編集と一緒だが、ボソボソと何言ってるのか聴き取りづらい。眠くなる。何か偉大な父親作家が娘も小説家にしたかったそうだ。母親も書いてたとか。ずるくないか。特に何の問題意識もないので感性だけで書くそうだ。書いてるときは別に人に読んでもらいたいとは思ってないらしい。不倫ネタが多いが、恋愛が一番ままならないから、人がどうするのか考えるのが書く理由。別に誰の迷惑にもなってないのに不倫ばかり書いてて非難される事もあると言う。小説の中に道徳は持ち込みたくないと思っている。登場人物と同じ目線ではなく上から動かしているが、登場人物それぞれに等分の情熱を注いでいる。経験を積んで自分のスタイル、自分が優れていると思うもの各々を言語化できるうようになった。あと、何でもどこでもメモを取る。それを後で自分が何で気になったのか考えてみる。

と、さすがプロの大人気作家は言う事に含蓄がある。質問コーナーで別に感激したわけでもなさそうなのに泣き出した女性とかいてワロタ。多分、不倫されてるのだろう。あと婆さんが井上先生がテレビに出た事だけをやたら褒めていて、しかも小説は読んだらすぐ忘れるとか放言して失笑されていた。

やっぱり自分の経験で書いてる雰囲気があった。若い頃に何人もの男と遊んで家に帰らず酒飲んでたって事らしいし。まぁこういう人じゃないと直木賞とか取れないっしょ。 つか、父親の話が多すぎた。そこ要らんわ。聞き手の編集が父親と瀬戸内寂聴の男女関係について焦点を当て過ぎ。もっと井上先生の作品について聞きたかった。デビュー作程度で直木賞の事なんて一言も出なかった。道徳を小説に持ち込みたくないは納得。じゃないと14歳と教師の不倫犯罪(援交だよ)とか書かないよなあ。あんなところで講演するとか作家も大変すぎる。お疲れ様でした!!!

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井上荒野の小説を #井上荒野

理由はまた今度書くけど、直木賞作家の井上荒野(いのうえあれの)先生の作品を四冊ほど読んだ。

「不格好な朝の馬」…教師が女子中学生とセックス。それだけで読みたくなくなる。そういうの「不格好」と言いつつ「格好良く」描いてる矛盾がある。若い愛人に夢中の旦那のいざこざ。各々が「不格好」って意味は分かるが、自業自得程度の話だ。

「誰よりも美しい妻」…また夫の浮気話。妻は気がつかないフリ。若い愛人達と何回も情事を重ねる。昔の愛人とも付き合ってる無頓着さ。美しい妻というのが何か白々しい。最後は夫の事故騒ぎ。息子の恋愛が一層気持ち悪い。

「リストランテアモーレ」…イケメンシェフ大活躍、性的な意味で。女と寝まくる。おとなしい女の子とも即セックス。嫌いな親父そっくり。一方で姉は意外と奥手。最後は姉もやる時はやるところを見せてくれる。姉さん、可愛い。この人の小説では珍しいタイプじゃないの?井上先生の作風は純情とは無縁だもんな。

「切羽へ」…いつセックスするんだろうと思ってた。ああ、そうか。井上先生の場合は男はし放題だけど妻は割と貞節を守るんだ。結局しないんかい(笑)九州弁が殆どで親しみ湧く。石和って男は一体なんだったんだ。いかにも女が好きそうな少女漫画に出そうなタイプの寡黙なイケメン。直木賞受賞作だけあって、流石に秀逸すぎる一作。ところが本屋にゃ売ってない。電子書籍にて購入。

なるほど。大人のための恋愛小説は男が浮気する事で発生するらしい。山田太一先生の脚本も確かに夫が浮気する事で物語が生まれている。子供の恋愛小説は相思相愛になるまで、大人の恋愛小説はその後……それは分かってはいるつもりだけどさ。揶揄するような事を書いたが、どの小説も丁寧に恋愛の機微が描かれている。多分、恋愛達人の女性には「わかる」のかもしれん。セックスなんて誰でも気軽にするでしょ、今の時代は子供でも。寝ることよりも心が大切なのよ……。

多分、オッサンが美少女描くのを気持ち悪いと思われると同様に女性が男のセックスを描くと違和感あるっていう事なのかもしれん。14歳の女子中学生とセックスするオッサンは、「子供とのセックス最高〜♪」そんなに冷静な感じじゃないだろうし、若い娘に手を出しまくるオッサンだって「やっぱ若い女の締まりは最高〜♪」みたいな下品な感情だと思うんだよね。イケメンシェフが「今回はアナルで攻めた」とか書けば納得するわけよ。上品すぎるんだよね、仕方ないけど。一方で女性も乱れない。「切羽へ」のセイだって石和への感情を露にしない。誰も乱れないままに淡々とセックスする。エロ小説じゃないから当然だ、とも言えない気がする。読み慣れない疲れた。井上先生が悪いんじゃないわ。

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「慰安婦」問題とは何だったのか・大沼保昭著 #慰安婦

こういう問題に触れるのは怖いけど、アジア女性基金の理事だった大沼氏の著書を読んでみた。「慰安婦」問題とは何だったのか、だ。氏の経験を整理してまとめてある。問題の表面化、基金設立、対応、結果、反省、未来……と分かりやすく書かれていた。是非、ご一読あれ。非常にデリケートな問題である。小さい頃は戦争というのは、もっと禁欲的で清潔なものだと私は思っていた。いやいや。確かに戦闘中のどさくさに紛れて虐殺・強姦はあるにしても軍が施設として慰安所を作るなんて想像もしてなかった。大沼氏は正義を振りかざして実現不可能な事を訴え続けるのは元「慰安婦」達の為にもならないだろうと綴っている。そしてアジア女性基金は「民間」であるから国家補償よりも価値を低く見られる事を残念に感じていた。この本は2007年のもの。

で、ご存知のように2015年12月に不可逆な慰安婦問題日韓合意に基づいて国家補償として10億円を支払った。……あれ?これで終ったんじゃ。基金ではない国家補償なのに。この大沼氏の著書にも詳細が書かれているが、アジア女性基金からの償い金を送った時に総理からの詫び状も既に届けているはず。「謝罪・補償」ともに完了したはず。なのに韓国は約束を違えて慰安婦像も増設。うーん。

従軍慰安婦など存在してなかったという意見も相変わらず耳にする。当時の日本軍は一体、何をしたのか証明できるものは何もないというのか。広告?メモ?写真?あったにしても、なかったにしても大沼氏の本を読めば、これほど戦時中の事に対して丁寧に対応した国は他にないと分かる。そして、氏の言うとおり「正義だから勝つと思うのは幻想」、そのことを韓国が理解できる日まで問題は続いてしまうのだろう。

朝鮮と日本。日本はアメリカに無理矢理開国させられたが、そのあと日本が朝鮮を開国させた。もし順番が逆になったら我々の立場は逆になったのかもしれない。傷つけた人達を救済したいが、居丈高に糾弾されるのも辛い。何とか解決できないものだろうか。日本人として果たすべき責任について考えさせられた。

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橋本治、許すまじ

Photo_4 東京新聞2017/4/28記事に橋本治とかいう奴が「バカが増えたら人類滅びる。だからオタクやフリーターが増えた」とか、とんでもない発言をしたと書いてあって激怒。他人をバカ呼ばわりするのは気持ちいいだろう。自分だけ特別に頭がいい感じがするからな。だが、「バカと言う奴がバカ」っていうのは昔から決まっている。オタクやフリーターというだけで「バカ」と決めつける人間としてのレベルの低さは何だ。そもそも「バカ」という定義は何だ。アニメを見る事か?正社員じゃない事か?こういう奴のインタビューを載せるジブリもジブリだ。

確かに傍から見れば、いい歳してアニメ見たりブラブラしている奴はバカに見えてくるだろう。しかし、それは人間の本質ではない。ましてや、バカになったら右傾化に流されるとかも有り得ない。枝葉末節ではないか。断じて肯んじる事はできない。

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蒼冥のユーラットを読む(ネタバレあり)

艦船美少女化ゲーム「艦これ」の駆逐艦少女・陽炎を主人公にしたライトノベル「陽炎、抜錨します!」の作者である築地俊彦氏とイラストNOCO氏のコンビで書かれたオリジナル小説「蒼冥のユーラット」。「陽炎、抜錨します!」が気に入ったので、オリジナル小説も買ってみた。築地氏は多数の著作のあるベテランで安定した内容で人気があるらしい。

 
今作は海抜300メートル以上を覆う瘴気流により地球に閉じ込められた人類を襲う竜型ロボットと戦う兵器ユーラット乗りの物語である。雰囲気としては「陽炎」に近いものがあり、主人公の鳴門ミミは陽炎っぽい。希望していない貧弱な民間軍事会社部隊に入って、指導力を発揮し、絶望的な状況から強大な敵を倒す……という展開は「陽炎」を踏襲している。もっとも、それは面白さを損なうものではない。妹の天才パイロット・ユキとの確執や個性豊かなキャラが活躍するのは爽快だ。クライマックスの迫力ある戦闘シーンはテンポいいし、謎の少女スーリアが不思議な力でユーラットを助けるのも意外性があってよかった。ラストに登場する黒幕も不気味なオーラ出していて今後が楽しみだ。
ただし、今回は長く続くシリーズ第一弾らしく中途半端に終わっているのが残念。ここらへんは「陽炎」みたいに一巻ずつ完結させてほしかった。「がんばる女の子」を目指したらしく女性ばっかり出てくるが、私がラノベを少し苦手なせいか不自然に感じる。男性視線がないと女の子が本当に可愛いかどうか分からんでしょ。そこらへん、すぐにイラストに頼るのは何だかなぁ…。NOCO氏のイラストも可愛いけどさ。尺の関係かもしれんが、そんな頑張った感じしないし。無謀に壊れたユーラットで銀竜王に突っ込むのも怖いわ。金ないのにユーラット壊した上に戦果なしっていうのも不安。「陽炎」の時には心配する必要なかった部分がもろに不安要素になってる。
ミミは元気で可愛いし、物語もしっかりしているから、これからの謎解きと主人公の成長を追える人達にお薦めである。

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「海がきこえる」

氷室冴子の小説。アニメージュ連載、ジブリがテレビスペシャルとしてアニメ化。

アニメは観てない。「クララ白書」「アグネス白書」以外は矢張り氷室冴子は無理かもしれない。まぁ、その二作も漫画版あっての話だし。

高知に転校してきた高飛車美少女・里伽子と出会い振り回される純朴な優男の拓。その二人の物語……なんだけど。さすが、氷室冴子。誤字はあっても話は素晴らしい。主役とヒロイン以外の登場人物もきめ細かく魅力的に表現している。また、エピソード一つずつが濃くて、全てに繋がって行く。

「1」は無理して男視線で見たオッパイとか書いてるが、「2」になると消えてしまってる。そのせいか、やけに拓が淡白に見えてしまう。まぁ女子校育ちの氷室冴子が男の子語りの主人公というのは、ちょっと無理だったんじゃないの。「ターン」の解説した人にも「ベスト・オブ・女友達」って評されているぐらいだし。

にしても、
里伽子と拓がほとんど接近しないで終るのよね。特に「2」は大半が拓の先輩である津村知沙がメインになってるし……。「1」で気持ちよく終ってる事もあって「2」は完全に蛇足になってしまってるのが残念。最後まで拓が「都合のいい男」になってしまっているのは納得がいかない。里伽子はツンデレではなく、ツンのみなんだよなぁ。それでも美少女(美人)だから人気あるようだけど。「2」は殆ど女目線になってるし。随分とヒットしたみたいだけど、そんなに好きでもなかった。

拓の服選びに付き合ってくれた染谷涼子ちゃん。この娘は脇役ながら、「クララ白書」に出てくるキャラを彷彿させてくれてよかった。あのテンションの高さは桂木しのぶのようだった。こういうキャラの方が私は好きなので、どうにも初めから「すごい美人」と設定された
里伽子には魅力を全く感じなかったので、何で拓がそこまで入れ込むのか共感できなかった。津村知沙同様に「痛々しいから愛しい」っていうのは流石、氷室冴子の持つ繊細なセンサーは特筆すべきだが。

いずれアニメ観たい気もするけど、
里伽子だけプロの声優じゃないんだよな。ソレ以外がプロの声優というのはジブリでは最後の作品らしい。ジブリが嫌いなのはプロ声優を起用しなくなったと言う事も大きい。氷室冴子、確かにジブリが好きそうな傾向の作家ではあった。

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